*花は彼に恋をする*【完】
漆黒の瞳に私が映る。
私の大好きな瞳。
そんな大好きな人と
こんなに素敵なホテルの
スイートルームで
数年の時を越えて
擦れ違い続けた想いを
存分に埋め尽くすように
たくさんのキスをされて
愛を確かめ合って
初めて抱かれた翌日に
ダイヤモンドが輝く指輪を貰って
『年内に結婚しよう』とプロポーズ。
こんなに贅沢で幸せで
罰が当たらないんだろうか…。
夢じゃないんだろうか…。
黙ったまま言葉にならない私に
「…ちなみに俺は
交際を隠すつもりはないから。
職場は違うけど
俺は絶対に玲花を守るよ。
もう不安にさせたりしない。」
と、彼はサラリと言った。
…えっ!!
交際を隠さない!?
「…交際隠さないって。
そんな事…いいんですか!?」
驚いてすぐ心配になった私に
「…玲花、キミは皆に
『自分は黒瀬翔英の婚約者』だと
堂々と指輪を見せて
幸せだと言ってればいい。
堂々と胸を張っていればいい。」
と言って翔英さんは
両手で私の両手を包み込んだ。