*花は彼に恋をする*【完】

気になって仕方ない事も

「…いいえ…あの。
ダメじゃないです…。
連絡……待ってます。」

そう答えるしか出来なくなる。

すると黒瀬課長は

「…良かった、ありがとう。
実は…今週は東京出張で
今、ホテルの部屋から電話してるんだ。
だから、連絡するまで…待ってて。
それに…困った事があれば遠慮なく
相談してくれていいからな。
…じゃあ、おやすみ。
明日も仕事頑張って…。」

と、私に告げて電話を切った。

「……。」

通話が切れた携帯を握ったまま

私はぼんやりとラグを見つめた。


黒瀬課長に誘われた。

何なのか、どこに行くのかは

全くわからないけど

再来週の土日…また会える…。


残っていたお茶を啜って

ふうっと息を吐いた。


……今日は色々あり過ぎた。


昼休みに女子社員から言われた事は

……正直傷ついた。

赤羽に助けられたけど

多少まだ心に影響は残ってる。


でも、黒瀬課長が私に電話をくれた。

東京からわざわざ…心配してくれた。


…良かった。

私は黒瀬課長から

『目障り』とは思われてない。

お誘いだって受けている。

だからちょっと…安心した。






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