雪恋ふ花 -Snow Drop-
食事が終わると、春人が言った。
「良かったら、お風呂入る?」
「え……」
珠は一瞬、言われている意味がわからず固まってしまう。
「昨日滑ったままで、気持ち悪いんじゃないかと思って。着るものなら、貸すよ?」
「えっと……」
春人は食器を洗いながら、さりげなくつけ加えた。
「湯上りだからって、おそったりしないから、安心して」
「そんなこと、心配してない」
珠はついぶっきらぼうな口調になる。
「あっそ。それから、着替えも買っといた。さすがにコンビニで、ブラは買えなかったんだけども」
珠はそれ以上、恥ずかしい会話が続くことに耐え切れなくなって、春人の言葉をさえぎった。
「お風呂、借ります」
「どうぞ、ごゆっくり」