雪恋ふ花 -Snow Drop-

珠の家は車で10分ほどの距離だった。
春人につきそわれて、自分の部屋に入る。
泣きそうになる気持ちを深呼吸でごまかす。


「引っ越しするの?」

廊下に積み上げられた段ボールを見て、春人が尋ねた。


「うん。4月から実家に帰るの」

「へえ」

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