雪恋ふ花 -Snow Drop-

ドライヤーで髪を乾かして、再びリビングに戻ると、春人はソファーで本を読んでいた。

「その格好だと、出かけられないよね? 身の回りの物、取りに帰る?」


春人にそう聞かれて、とたんに珠の顔がこわばる。
まだあの家に一人で帰る自信がない。

「良かったら、一緒に行こうか? 車ならそのままでも大丈夫だし」

「ありがと」

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