雪恋ふ花 -Snow Drop-

春人は驚いて目をみはった。
すぐにぎゅっと珠を抱きしめると、夢中で唇を重ねていた。
小鳥がついばむようなキスを何度も繰り返し、珠の小さな唇を食べるように味わううちに、これまでおさえていた想いがあふれだす。

舌で唇をなぞると、珠がくすぐったそうに首をすくめた。
その姿にキスはどんどん深くなっていく。

珠を抱きしめたまま春人は、いつの間にか畳に倒れこんでいた。


「珠……」


かすれた声で呼ばれて、珠はぞくぞくした。
春人は、たぶんキスが上手い。
だんだん頭がぼーっとしてきて、体に力が入らなくて。
珠はもう、あれこれ考えることを放棄した。


気がつくと、態勢が入れ替わっていた。
珠を畳に縫いつけるように、春人のキスが続く。

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