雪恋ふ花 -Snow Drop-

薄い肌掛け布団を体にグルグル巻きつけて、窓際の隅っこに逃げ込んだ珠だったが、

「あれえ、これ、何かデジャブみたいだな。
埋もれている人は、助けてあげないと」

笑いながら春人が近づいてくると、いとも簡単に、スポンと珠の体を持ち上げた。
肌掛けだけが珠が立っていた足元にするっと落ちる。




「ギャーーー」



「さあ、珠、覚悟して。
肉食獣は一度見つけた獲物は、絶対に逃さないんだって」






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