雪恋ふ花 -Snow Drop-

「すいているうちに風呂入ったら? 足とか、身入ってぱんぱんだろ」

そう言うと、大広間に置いていた荷物を軽々と担いで、春人はさっさと2階の客室に上がっていく。

珠も慌てて荷物を取りに行った。
鞄の中からスマホを取り出して、着信を確認する。
みんなと一緒だから必要ないと思って、宿に置いていったのだ。

姫花(ひめか)からメッセージが入っていたが、賢からは着信もメッセージもない。
予想はしていたが、かすかな期待があった。

もしかしたら、心配してくれていたかもしれないと。

珠は先に宿に帰っていることを姫花と賢に送信した。

< 27 / 146 >

この作品をシェア

pagetop