雪恋ふ花 -Snow Drop-
しばらく走って、さっきから助手席がやたら静かだと思って見てみると、珠がこっくりこっくり居眠りを始めていた。
春人は暖房の温度を上げ、ラジオを切る。
次のサービスエリアで、助手席のシートを倒すと、バックシートから毛布を取ってそっとかける。
珠は身じろぎもせずに、ぐっすり眠っていた。
春人も少し眠気を感じたので、仮眠することにした。
スキーに行く時は、常備している寝袋に体を包むとカイロを入れてチャックをしめた。
こうすると、暖房を切ってもぽかぽかと温かい。
珠の毛布の下にもカイロを入れた。