雪恋ふ花 -Snow Drop-


初めて見る珠の部屋は、シンプルだが、きちんと整った居心地の良さそうな部屋だった。
コートを脱がせて、そっとベッドに寝かせると、布団をかけた。
枕元に残った水を置く。

春人は何も言わなかったが、掛け布団の襟元をぽんぽんとたたく優しい手が、珠には「ゆっくり、おやすみ」と言ってくれたような気がしていた。



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