その蜜は海のように
未来
濃紺の星屑を突き抜ける朝日が深い森を包んだ。

そして、森の先の大きな古い屋敷にも光が差し込んだ頃だった。



その男の元にも光は届いた。


「もう朝か?面倒だな。遠出は久し振りだからな。」



そろそろ太陽が昇り切ろうとしていた。



屋敷の中では、十六、七あたりの光が反射してきらきらと輝く銀髪の絵画から出てきたような美少女が目を覚ました。


まだ、寝起きの潤んだ緑にも見える青い瞳が焦点を結び始めた。


「ああ、もう朝?面倒だわ。こんな遠出は初めてだけど大丈夫かしら?」
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