いたずら太陽。〜世界で1つの光〜
待つかっつうの!!


今バカ父さんに構ってる暇はない。


今は姫織ちゃんが先だ。


姫桜ちゃんの病室についた。


「姫桜ちゃん。亮佑だよ。入るよ?」


返事は無かった。


ドアをそっと開けた。


「姫桜ちゃん?」


奥に行くにつれて啜り泣きの声が聞こえてきた。


ベッドの近くに行くと布団の中で姫桜ちゃんは泣いていた。


姫桜ちゃんのすぐ隣に座ると姫桜ちゃんは少しだけ布団から顔をみせた。


うわっ太陽と同じ顔してる。


「亮佑くん。…私…。」


姫織ちゃん何も言わなくなっちゃった。


そりゃあ。そうか…


「姫桜ちゃん?
言いたくないなら言わなくていいよ?」


姫織ちゃんは首を振った。

「…私…太陽に…ふ、ふられちゃった。あはっ。はは。」


無理に笑った顔は見てるだけで辛くて…


気づいたら抱きしめていた。


「亮佑くん!?」


「無理しなくていいよ…。
大丈夫だよ。」
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