いたずら太陽。〜世界で1つの光〜
「あのハゲデブジジィ話し長いんだよ!!
もう下校時間とっくに過ぎてるじゃんか!!
帰るぞ姫織。」


はい。


今すごく帰りたいです。


でも、足がしびれてて立てないんです…!!


「姫織??もしかして立てないのか?」


私は必死にコクコクと頷いた。


「ハァ…。しょうがないなぁ。ほら!!乗れよ。」


太陽はしゃがんで私に背中を見せた。


「でもっ私重いよ?」


「ああ!!!
もう早く乗れって!!」


半分無理矢理私を自分の背中に乗せた。


「重くないじゃん。
久しぶりだな。
こうやってお前を背中に乗せたの。」


うん…。覚えてる。


昔は私が泣いたり怪我したりした時は、毎回誰よりも早く私の所に来て、おんぶして家までおくってくれたっけ。


昔からずっと私を守っていてくれたんだね


私は太陽の背中に顔をつけて小さな声で


「太陽…ありがとう」


と呟いた。
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