傷ついてもいい
「え?!佳奈さん?!なんで?!」

病室に入ると直己は、驚いて身体を起こした。

「大学に連絡が行ったんだって。相澤くん、ちゃんと辞めたこと言ってなかったんでしょ?」

柚香は、本当の姉のような口調で言った。

「あ」

直己は、「ごめん」と頭を下げた。

「ううん、全然いいよ。それより大丈夫なの?」

佳奈は、直己が随分痩せたように感じた。

「大丈夫、大丈夫!ちょっとめまいがしただけでさあ〜、ごめんね。なんか心配させちゃった?」

無理に元気に見せている直己がなんだか痛々しくて、佳奈は、見ているのが辛かった。


「あ、花村さんにお花いただいたから、お水いれてくるね」


柚香は、そう言って病室を出ていった。


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