傷ついてもいい
それからの毎日は、佳奈にとって現実でありながら、夢のような毎日だった。

斎藤とこれからのことを話したり、細々とした食器などを買い揃えたり、これまで素通りだった宝飾店にもたまに立ち寄るようになった。

「いいなあ!式いつやんの?」

麻衣子が羨ましそうに聞いてくる。

「んー、彼の仕事が落ち着くのが秋くらいみたいだから、それから色々準備して、春かな?」

佳奈は、年功序列だよーと麻衣子に笑った。

「あ、そういえば、独身の人いるみたいだよ。今度、ご飯会しよ」

「え?まじ?嬉しい!佳奈ありがと!」

麻衣子に抱きつかれて、佳奈は、幸せを感じていた。


何もかも、うまくいくってことがあるのだ。


今迄、何も上手くいかなかったのは、自分の考え方のせいだったのだ、と思った。
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