傷ついてもいい
添い寝
アイスを食べ終えてもなんだか眠れなくて、しばらくぼんやりしていると、ガチャリとドアが開いて直己が帰って来た。

「かなさあん、たっだいまあ!」

直己は、随分酔っているようだった。

「ちょっと!静かにしてよ!何時だと思ってんの?」

時計は、深夜1時をさしている。

しいーっと言いながら、直己をリビングに敷いた布団まで連れて行った。

全く!アンタのお母さんじゃないっつうの。

しょうがないなあ、と思いながらジャケットを脱がせると、直己は、そのまま布団に寝転んでしまった。

「佳奈さあん、今日、合コンだった」

「え?」

何を急に発表してんの?コイツ。

佳奈は、笑いそうになる。

「で?可愛いコ、いた?」

酔っているのをいいことに、佳奈は聞いてみた。

「うん、いたよおー、巨乳の可愛いコ!」

佳奈は、自分の貧乳を一応確認し、「そっか、良かったねえ」と直己の頭を撫でてやった。

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