傷ついてもいい
佳奈は、直己がバイトに行ってしまってから、直己の寝ていた布団にごろりと寝転んだ。

久しぶりの休みだし、天気もいいし、布団、干したい。掃除もしたい。

頭では、考えるのに、身体が動かなかった。

…直己…私、直己に抱かれたいよ…

直己の布団を抱きしめると、むせるくらいに直己の匂いがする。

直己に抱かれることを妄想して、佳奈は一人で身悶えした。


「あー!もう!こんなことしてる場合じゃない!」

佳奈は、決心したように起き上がり、窓を開けて、布団を干した。

自分の欲望と戦うかのようにパンパンと布団を叩きまくる。


イジイジしてるなんて、私らしくない!

どういうのが自分らしいのかなんてよくわからなかったけれど、少なくとも今の自分は、あまり好きではなかった。





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