傷ついてもいい
「佳奈は優しすぎるんだよ」

斎藤は、そう言って佳奈の肩を抱き寄せる。

…今日は、したくない…

佳奈の心が言う。

キスをしながら斎藤の手が乳房をゆっくりと撫で佳奈の身体をまさぐりはじめた。


「翔太くん….あの」

佳奈は、少し強い力で斎藤を押し離した。

「ごめんね、今日はできない日なの」

「あ…そうなんだ」

斎藤は、少しガッカリしたような顔をしたが、すぐに佳奈の唇に軽くキスをした。

「俺こそごめん。なんかいい歳してがっついてるよな」

ハハ….と斎藤は照れて笑う。

「佳奈が可愛すぎるからだよ」

「嘘ばっかり」

「ほんとだよ、ほんとに可愛いよ」


斎藤はもう一度佳奈の肩を抱き寄せ「学生の心配もいいけど、俺のことも考えてよ」と優しく言った。

「うん」

「佳奈さんは、まだまだ可愛いよ」と言ってくれた直己の言葉を思いだす。

少しだけ満たされた気持ちで佳奈は頷いた。
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