傷ついてもいい
「ちょっとお腹出たかな?」

斎藤が耳元で急に言ったので佳奈はふきだしてしまった。

帰るなり、斎藤は佳奈の部屋に来てくれた。

「大丈夫じゃない?」

「ほんとに?」

佳奈がクスクス笑っていると、笑うな、と唇を塞がれる。


二人で、そのままベッドで抱きあった。

もう、本当の自分の気持ちだとか、そういうのは、どうでもよくなってくる。

ただ、さみしくて、このまま堕ちて行きたいと思った。

底が見えない、もう這い上がれない場所に。

斎藤の身体にしがみつきながら、佳奈は、快楽におぼれていった。

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