Re : Birthday
“毎日会いに来たらいいだけの話じゃないか”
違う違う。そうじゃない。
それだけのわけがないだろう。
違う、違うじゃないか。いつも、違うじゃないか。その顔の記録が、俺に刻まれていないじゃないか。
心臓の、脳の、残機は限りなく零に近いのに。
「…………」
少年は、まるで賢いロボットが、予想外にもショートしてしまったかのように黙りはじめた。
言葉を、探した。
あるはずだった。
少年に贈るべき、言葉が。僕のナカに。