HAIJI
思考回路がもうバラバラだった。
それが一番辛い。
どうして死にたいと思っても死ねないのか。
どうして生きたいと思っても生きられないのか。
俺は、一日の殆どを膝を抱えて過ごした。
ナナタはそれでも話掛けてきて、怒鳴ったこともあった。
そんな自分に自己嫌悪して、また膝を抱える。
その繰り返しだった。
自分が音を立てて壊れていくのがわかった。
自分にはこんな一面があったのか。
皮肉を込めて笑った。
そんなとき、シーナが死んだと聞かされた。