あの人は俺たちの兄だった。

「いただきます」


そう言って俺と葎はご飯を食べた

たった二人で食べるご飯

もう何年もこんなで慣れてしまったさみしい食卓

まぁ今更あんな親と飯なんて食いたくもないけど


俺たちの毎日毎時間の食事はけして多くない量で済ませる

多く食べすぎると後で戻してしまうから意味がない

ホントは葎にはもっと食べてほしい

げっそりした葎をみるとそう思う



「どうかしたの?」

「いや、なんでもないよ」



なんで俺たちはこんな家に生まれたのだろうな
< 10 / 73 >

この作品をシェア

pagetop