あの人は俺たちの兄だった。


飯が食い終わって皿を洗っていると不意に玄関のドアが開いた

その瞬間に俺も葎もその場に立ち尽くしてしまう

帰ってきた・・・・顔も見たくないあいつが・・・・

壁にぶつかったりする音

音からして今日も酔っている。いや、音を聞かずともあいつが酔って帰ってくるのは当たり前か


俺は手で葎においでと合図をする

怯えるように葎はそばに寄ってきた



がっちゃっと扉が開く

葎がびくっとするのがわかる

俺が葎は守らないと・・・・

あの男に葎は触らせない。


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