あの人は俺たちの兄だった。

その言葉に新島は大きく目を見開いて、口を開けた

そりゃ、俺がそんな頼みをするなって思ってないだろうからな

いままで自分をいじめてたやつに友達になってくれなんて

でも、俺を見てくれたこいつならいいと思った

今までのことはほんとむかつくけど、こいつなら友達になれるきがした


「で、でも俺は今までお前に」

「それは許すっていっただろ?俺は俺を見てくれた奴と友達になりたい、そう思っただけだ。
まぁ、いやならいいけど」

「な、なる!誰もいやだって言ってねぇーだろ」


新島は照れたようにそういった

俺もそれに少し照れた

友達なんて、普通はいつの間にか友達になってるだろ?

なのに友達になってほしいって、よく考えれば恥ずかしいな


「ありがとな、新島」

「おぅ。あと・・・琉(リュウ)でいいぞ」

「なら、俺は梓でいいよ。これ俺の連絡先な?
 もし、友達になれる奴いたらって持ってたんだ」

「準備万端だな、後でメール入れとくよ」

「あぁ、待ってる。じゃぁーな、琉」

「おぅ、またな梓」

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