【ミドリガメ日記】みーちゃんと私
自分でも、何でそんな事をしたのかは分からない。

頭では敵うはず無いと分かっていても、本能がそうさせたのかも。

カプン!!

私は、デカデカちゃんをくわえようとした猫の鼻面に、思いっきり噛みついた。

ブン!

「きやぁっ!?」

驚いた猫が前足で、鼻面に噛み付いていた私を払いのける。

体重の軽い私は、ベランダの外にはじき飛ばされて、屋根伝いにコロコロと転がり落ちる。勢いが付き過ぎて、文字通り手も足も出せない。



ダメだ。落ちる――!



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