禁断の恋~先生×生徒~
「さよなら」


放課後。
襷先生を囲っている女生徒が何人かいる。



「結衣?大丈夫?」
「うん……。図書室、寄ってくから」
「わ、私も行く」



久しぶりに由紀と過ごす放課後。
だけど、結衣は襷先生が気になって仕方ない。




大好きな本を読んでいても集中できない。



『…先生はやっぱり大人。冷静に対応している』











結衣は今まで気にしていなかったことを気になり始めた。





ほとんどの生徒が襷先生を避けていたから、周りの人のことを気にすることなんてする必要がなかった。

だけど、先生に人気が出ることは良いことだけど、
それが憧れなのかなんなのかわからない結衣は凄く戸惑い、不安を抱いていた。








そして、その不安は

結衣を苦しめることになる――
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