プロフィール

八谷紬
【会員番号】155020
2019.4.28
『階段途中の少女たち』
スターツ出版文庫より発売

『15歳、終わらない3分間』
『夕星の下、僕らは嘘をつく』
『京都あやかし絵師の癒し帖』
スターツ出版文庫より発売中

公開リスト一覧

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レビュー一覧

★★★★★
2016/11/26 15:57
千差万別

ハイクラスのホテルというのは、なにも恋人同士で泊まるのがお決まりのパターンじゃない ひとりでも、友人とでも、気持ちよく泊まれるのがいいホテル 悲しいことがあったとき、 踏ん張りたいとき、 新しいスタートを切りたいとき、 私たちはきっと、普段とは違うハレの場として、そういう場所を選ぶのかもしれない 豪華な部屋で、やわらかなベッドで 手に入れるのは、人の温もりでもあり、楽しい時間であり、気持ちの良い眠り 彼女の切り替えとスタートに、きっとその一夜は温かくやさしい時間と場所を与えたのだろう 彼がけして連れてきてくれなかった、豪華な部屋で

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★★★★★
2016/11/22 23:46
女の意地と弱さ

誰だって、意地を張る まだ負けてない、まだやれる あいつになんか、屈服しない でも同時に、その侘しさも知っている 意地を張るのは、認めたくないから? 違う、女だから 女は強くて、脆い それはもう、どんな氷の柱だって叩き割れそうなほどパワーがあるし それはもう、どんな深海の底にだってたどり着けそうなほど打たれ弱い この短編につまってるのは、そういう女 たぶん独りでも生きていける でもきっと独りでは生きていかない それは弱さでもあるし 愛しむべき、女の力

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★★★★★
2016/06/15 19:20
ふたりのはじまり

結婚式はゴールじゃない、スタートだ、とはよく聞くけれど 本当はふたりの人生はもっと前に始まってる それでも、結婚式ってまたあらたなスタートなんだろうなあと すんごい苦労して悩んで喧嘩して泣いて そこを乗り越えて、夫婦になる、って誓う日は 入籍したときとはまた違う想いにあふれるのかもしれない あいしてるという慈しみと だいすきという優しさと やわらかでいてコミカルな語り口調でつづられた記憶、想いは 読んでいるだけでほっこりと温かい気持ちになれます おしあわせに。 どんな形だって、ふたりがしあわせなら、最強です。

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★★★★★
2013/10/30 07:50
ネタバレ
あまくてほろにがい

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★★★★★
2013/03/26 08:26
匂いと感情

きんもくせいの匂いがする。 そう小説に書き記したのは山田詠美だった。 それ以来、金木犀の香りは私にとって「恋愛小説の香り」になった。 匂い、というものは常に私たちの周りにあって、プルースト現象ということばがあるように、それによって記憶や感情が扇動されることもしばしば。 季節のうつろいを感じることも、異性を感じることにも密接な匂い。 ひとりで生きていくことを決めた女性が淡々と語る日常は、きっと誰にでもわかってしまう部分があるもの。 しかし突如やってきた非日常は、想像するにとどまる人の方が多い。 それを匂いという誰もがわかるもので繋げて、同時にひとつの恋を落として。 僅かに、けれど確実に動く気持ちを静かな文章で綴る。 どこか儚げで、きれいでいて、そわりとする短編。 金木犀の香る頃、また再び読みたいと思う。

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