洋梨さんのレビュー一覧

★★★★★
2017/08/10 02:01
ネタバレ
ちぐはぐなようで心地いい

「勇樹くんの元気は私の元気だから」


突然の告白から始まった、少しヘンテコでどこだか現実味のある付き合いたての初々しさと、そんなふたりの距離が縮まっていく過程がとてもよく描かれています。

付き合うってなんだろう。好きってなんだろう。月が太陽の光を浴びて光るように、聖美も勇樹の笑顔につられて笑う。ちぐはぐなようでピッタリのふたりが、とてもかわいらしい。

特別な何かがあるわけじゃないけれど、人を好きになるって素敵だなあと思わされる、月と太陽を融合させたような物語です。

クリスマスの時期にもう一度読み返したくなる。是非、ご一読を。

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★★★★★
2017/08/09 11:35
ネタバレ
青春をぎゅっと詰め込んで

「はいどーもな」


私は君の親友だ。それ以上になんて絶対になれないし、君が好きな大和撫子なんかにも程遠い。話が合うのは私だって同じなのに、その距離がもどかしい。

片思いのとき「この関係が崩れてしまったら」って怖くなる、その気持ちをこんなにもうまく表現した作品は他にないと思います。親友として隣にいたい、でも好きだって気持ちが溢れてしまう。

背中に綴った『スキ』の文字が、青春をぎゅっと全部詰め込んだみたいでほんとうにいとおしい。片思いって切ないけれど、片思いって本当に素敵!

個人的に最後のやりとりがだいすきです。作者さまのセンスを見習いたい。是非是非ご一読を!

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★★★★★
2017/07/20 19:22
地球に愛を

僕らに愛を、ありがとう。 あした、地球に星が降る。あした、僕らの地球が終わる。そんなとき、貴方ならどうする? 泣く? 笑う? 喜ぶ? 悲しむ? 大切な人にあいにく? はたまたいつもと変わらない日常を過ごす? あした、地球がおわる。そんな日を綴った短編集。 作者さまの多彩な表現力と芯のある文体がとてもすきです。この物語に出てくるそれぞれのたった1日を、最後の1日を覗けたこと、とても幸せに思います。 是非、ご一読ください。読後、やさしい気持ちになれることは間違いありません。

僕らに愛を、ありがとう。


あした、地球に星が降る。あした、僕らの地球が終わる。そんなとき、貴方ならどうする? 泣く? 笑う? 喜ぶ? 悲しむ? 大切な人にあいにく? はたまたいつもと変わらない日常を過ごす?

あした、地球がおわる。そんな日を綴った短編集。

作者さまの多彩な表現力と芯のある文体がとてもすきです。この物語に出てくるそれぞれのたった1日を、最後の1日を覗けたこと、とても幸せに思います。

是非、ご一読ください。読後、やさしい気持ちになれることは間違いありません。

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★★★★★
2017/06/01 21:53
ネタバレ
切り取られた夏休み

ここから色づいて物語が始まる


夏休み、自分の意思とは反対に何故か写真部に入ることになった。しかも部長はコンクールに出す写真を撮れと言ってくる。

モノクロに切り取られた世界。消費されるだけの「ありがとう」という言葉。焼けた自分の肌。辞めてしまった水泳部。心の中の蟠りがぜんぶ一気に消えるわけじゃない。だけど、モノクロだって綺麗なのかもしれない。そう思えたのは、きっとこの夏一緒に写真を撮っていた彼のおかげだ。

洗練された文章と思春期のリアルな心情。作者さまのこの世界観が本当にだいすきで、読むたび圧巻されてしまいます。

ありがとうって簡単に私達は使ってしまう。けれど、本当はもっともっと大切にしなきゃいけない言葉なのかもしれない。この物語の最後のようにあたたかくて純粋な「ありがとう」を忘れかけていたように思います。

是非ご一読ください。

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★★★★★
2017/06/01 16:31
ネタバレ
陽だまりのようなあたたかさ

「憧れと恋は違うだろ」


加賀見くんは夢を見せてくれない。先生のことが好きだって知っているのに、いつも邪魔ばかりする。おまけに意地悪ばかり言ってきて、なんて憎たらしいんだろうと思っていたけど、どうやら彼も先生のことが好きらしい。

普通なら笑ってしまうような勘違いを本気でしてしまう丸岡ちゃんがかわいくて、そんな丸岡ちゃんを見ている加賀見くんが最高にいじらしい。

あったかい陽だまりにいるような優しい文章と、魅力的なキャラクターたちに心を持っていかれました。加賀見くんとならきっと丸岡ちゃんは笑顔の毎日を送れるんじゃないかなあと思います。

やわらかくてあたたかいふたりの関係をのぞいていただければ。是非ご一読を。

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★★★★★
2017/03/30 23:46
ネタバレ
明日は今日になって

曖昧なまま、ここには確かに愛があった。


16歳と18歳。大人になりかけた、いちばん曖昧でいちばん不安定な年齢。やっと18歳。けれどまだ、18歳。

ふたりの事情をお互いわかっていながら、「結婚しよう」と未来の約束を吐いた。不安もさみしいもだいすきも全部抱えて、その言葉を選んだんだろう。

ラスト数ページ、ふたりの気持ちがまるで自分自身にうつったかのように胸が熱くなりました。じわりじわり、心臓が溶けていくような感覚。ああ、このふたりの運命はわからないれど、どうかいつか交わってほしい。どうか、どうか、この約束を本物にしてほしい。そう願わずにはいられませんでした。

うつくしくて儚い、作者様の世界観にやられます。ぜひ御一読を。

そしてひいちゃん、4周年おめでとう。これからもずっとだいすきです。

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★★★★★
2017/03/26 18:45
愛とは何か

「でもきっと、価値はあることだよ」 学校に行くっていう、一番の日常を手放して。自分の殻に閉じこもった。さみしいを抱えて、吐き出す場所を探していた。そんなある日迎えにきたのは、15歳も年上のおじさん。 トクベツなことがあるわけじゃない。一緒に暮らすって、一緒に食事をするってこと。一緒にテレビを見たり、一緒に今日のことを話したりするってこと。たったそれだけの日常が、ふたりの心と距離をじわじわ溶かしていく。そしてまた、新しい色に染め上げていく。それはきっと、優しくてあったかい色なんだろう。 愛情という名前の不確かなモノを、こんなにも揺るぎなく鮮明に描いた作品を私は他に知りません。気づいたらぼろぼろと流れている涙を止めることができませんでした。 何度でも読み返したくなる、愛を見つけられる素敵なお話です。ぜひ、御一読を。このあたたかさに触れてみてください。

「でもきっと、価値はあることだよ」


学校に行くっていう、一番の日常を手放して。自分の殻に閉じこもった。さみしいを抱えて、吐き出す場所を探していた。そんなある日迎えにきたのは、15歳も年上のおじさん。

トクベツなことがあるわけじゃない。一緒に暮らすって、一緒に食事をするってこと。一緒にテレビを見たり、一緒に今日のことを話したりするってこと。たったそれだけの日常が、ふたりの心と距離をじわじわ溶かしていく。そしてまた、新しい色に染め上げていく。それはきっと、優しくてあったかい色なんだろう。

愛情という名前の不確かなモノを、こんなにも揺るぎなく鮮明に描いた作品を私は他に知りません。気づいたらぼろぼろと流れている涙を止めることができませんでした。

何度でも読み返したくなる、愛を見つけられる素敵なお話です。ぜひ、御一読を。このあたたかさに触れてみてください。

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★★★★★
2017/03/14 14:30
ネタバレ
五円玉が導く青春

五円玉を拾った。何気なく穴の中を覗いてみると、そこには今まで関わりのなかった人物たちがうつっていた。

長い前髪とメガネのガリ勉。
オトコに媚びを売ると女子から不人気のクラスメイト。
自分に好意を抱いている人気者。

五円玉を通して見えた人達はやがて主人公を取り巻きながら話の中心核へと姿を変えて行く。


不思議な五円玉を通した、高校生たちの青春物語。学校におけるヒエラルキーだとか、家族の暖かさだとか、恋の素敵さだとか。五円玉に導かれて成長していく主人公が、とても読みやすい文章でえがかれています。ぜひご一読ください。青春時代に戻りたくなりました。

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★★★★★
2017/03/12 20:40
ヒトが恋に落ちるのは、

彼の何が、わたしを変えたのか。 容姿が整っていて、それなりに男遊びをして。長続きなんてしたことなかったし、そもそもきちんと人と付き合ったことがなかった。それなのに、合コンで出逢った彼と付き合いだして、もう3年になる。 ドラマチックな出逢いでも、トクベツな何かがあった訳でもない。でも何故かヒトは恋に落ちるし、きっとそこに理由や意味なんてないんだろう。 "これを運命と呼ぶなら聞こえがいいけれど"、運命だとかそんな言葉を使わなくたって、自分と彼の間にはよくわからない愛のカタチがきっとある。それってすごくステキで、純粋で綺麗な愛情だなあ。それでもってきっと世の中の恋愛ってそういうものだよなあと思います。答えがない、その通りなんですよね。 恋をしたくなる9項。ぜひ、御一読を。

彼の何が、わたしを変えたのか。

容姿が整っていて、それなりに男遊びをして。長続きなんてしたことなかったし、そもそもきちんと人と付き合ったことがなかった。それなのに、合コンで出逢った彼と付き合いだして、もう3年になる。


ドラマチックな出逢いでも、トクベツな何かがあった訳でもない。でも何故かヒトは恋に落ちるし、きっとそこに理由や意味なんてないんだろう。

"これを運命と呼ぶなら聞こえがいいけれど"、運命だとかそんな言葉を使わなくたって、自分と彼の間にはよくわからない愛のカタチがきっとある。それってすごくステキで、純粋で綺麗な愛情だなあ。それでもってきっと世の中の恋愛ってそういうものだよなあと思います。答えがない、その通りなんですよね。

恋をしたくなる9項。ぜひ、御一読を。

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★★★★★
2017/03/09 23:46
マイペースにゆこう

紙飛行機の、軌道にのせて 彼らの夢が、希望が あおいそらに、飛んで行く * 夢がある人を凄いなあと思う 受験生という義務感で 参考書を開いて ペンをとる 勉強する なんのためか わからない勉強を 私もついこの間まで受験生だったので、この主人公にはかなり共感しながら読ませていただきました 朝倉くんとの何気ない会話から 夢というものを、見つけた 紙飛行機みたいに 希望は空高く とんでゆくんだね きっと、きっと、叶うね 自分の進路に迷っている方、これから受験生になる方、夢を追いかけている方、すべての人たちに2人の会話を覗いていただければと思います。ぜひ、ご一読を。

紙飛行機の、軌道にのせて
彼らの夢が、希望が
あおいそらに、飛んで行く

*

夢がある人を凄いなあと思う
受験生という義務感で
参考書を開いて ペンをとる
勉強する なんのためか わからない勉強を

私もついこの間まで受験生だったので、この主人公にはかなり共感しながら読ませていただきました

朝倉くんとの何気ない会話から
夢というものを、見つけた
紙飛行機みたいに
希望は空高く とんでゆくんだね
きっと、きっと、叶うね

自分の進路に迷っている方、これから受験生になる方、夢を追いかけている方、すべての人たちに2人の会話を覗いていただければと思います。ぜひ、ご一読を。

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★★★★★
2017/03/04 12:41
ネタバレ
たぶんきっと、恋をしている。

外見に惑わされるというのはよくある話だ。

林檎が赤いという人は物事の本質を理解していないらしい。なるほど、確かに林檎が赤いのは皮だけであって、全体の1パーセントにも満たないかもしれない。屁理屈かもしれないが、確かに理にかなっていると思う。

そしてそれはきっと、ニンゲンも同じなのだろう。

林檎のような頰。桜桃のような色。
さて、味はあまいかすっぱいか?

放課後の部室で繰り広げられる、ほんのりピンク色のようなやさしいこの雰囲気、とてもすきです。

最後の一行に心を持っていかれました。
ストンと心に落ちてくる文章を、どうかみなさんも感じていただければ。
ぜひご一読を。

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★★★★★
2017/02/08 12:09
ネタバレ
ここから描こう

君はあの色みたいだね
私はそんな君にとって
どんな色に見えているだろう

たくさん遠回りしたけれど

ここから、描こう。
今、2つの色で。

*

単に浮気を悪いことだと考えるのは偏見でもあるのかもしれない。一つの拠り所よりも、たくさんの居場所が駿にはきっと必要だったのだろう。彼は彼なりに葛藤していて、すこし臆病だっただけ。

凛夏の真っ直ぐな気持ちに何度も切なくなったけれど、その度に逢坂に救われました。2人が幸せになってくれてよかった。とても可愛らしい2人です。

恋だけじゃなく友情も。たくさんの色が詰まった素敵な作品です。是非ご一読を。

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★★★★★
2017/02/05 17:14
まほらばに浸る私達に

自分の語彙力でこの物語を語ることは到底無理な気がしてなりません。ですがどうしても、1人でも多くの人にこの物語を読んで欲しいのです。私が切に願うのはそれだけです。 戦争は酷い物です。でも現代を生きる私達は、知っているようで本当は何ひとつ知らない。 正義感溢れる総馬が正しいとは思わないし、無駄なものは切り捨てる和泉が正しいとも思いません。けれど、お互いにお互いの違った部分を本当はきちんとわかっていて、そんな自分にないところに彼らはお互いに救われているのでしょう。現在の日本には、総馬のような人も和泉のような人もいます。どちらが正しいなんてのはわかりません。でも、ナムトに向かった彼らの愛はとても美しかった。人は人を変えることができるし、愛は1番人を強くするのでしょう。涙が溢れて止まりませんでした。 是非、御一読を。これこそ、今の私達が読むべき現代小説です。どうか、ページをめくってください。

自分の語彙力でこの物語を語ることは到底無理な気がしてなりません。ですがどうしても、1人でも多くの人にこの物語を読んで欲しいのです。私が切に願うのはそれだけです。

戦争は酷い物です。でも現代を生きる私達は、知っているようで本当は何ひとつ知らない。

正義感溢れる総馬が正しいとは思わないし、無駄なものは切り捨てる和泉が正しいとも思いません。けれど、お互いにお互いの違った部分を本当はきちんとわかっていて、そんな自分にないところに彼らはお互いに救われているのでしょう。現在の日本には、総馬のような人も和泉のような人もいます。どちらが正しいなんてのはわかりません。でも、ナムトに向かった彼らの愛はとても美しかった。人は人を変えることができるし、愛は1番人を強くするのでしょう。涙が溢れて止まりませんでした。

是非、御一読を。これこそ、今の私達が読むべき現代小説です。どうか、ページをめくってください。

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★★★★★
2017/02/01 23:06
ネタバレ
ふたりでつくる、恋文参考書。

言葉じゃ足りないくらい、好きだった

ひょんなことからツンデレヤンキー金井章の「恋文」作成を手伝うことになった日生。最初は渋々だったものの、2人きりの図書室で「恋文参考書」を作るうちに、日生の気持ちは段々と恋へと生まれ変わってゆく。でも、章は好きな人のために恋文を書いている。

*

まずもって、文章がとても美しいんです。章が恋をしていること、そんな章に段々と想いを寄せ始める日生のこと、こんなに綺麗で滑らかに表現できる作家さまはそういません。切なくて、胸がぎゅっと締め付けられるんです。

ふたりでつくる、恋文参考書。2人を繋いだのも、最後に想いを伝えるための手段として用いたのも、ふたりでつくった恋文参考書だった。あったかくて素敵な、手紙を通した遠回りの恋。ぜひ、御一読を。

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★★★★★
2017/02/01 20:48
ネタバレ
春の贈り物

下駄箱に入っていた手紙。丁寧な文字。優しい言葉。素敵な贈り物。それは、私ではない人宛てのラブレターだった。

人間誰しもヒトを好きになる時、必ず外見や外面を意識してしまうと思う。中身を知る機会の方が世の中いつも少ないのだから。

でも、手紙で結ばれた彼らは違う。彼らの初めましては一通のラブレター。顔の見えない手紙を通して、人を好きになった。それって、実は物凄く純粋で深い愛なんじゃないかな。素敵な文章を書く人に惹かれる気持ち、すごくわかる。

ひっそりと同封される素敵な春のおすそ分けや、勘違いの中で動いていく仕掛けだらけのストーリーに春の気配を感じて頂きたい。ぜひ、ご一読を。久しぶりに手紙を書きたくなりました。

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★★★★★
2017/01/29 21:05
ネタバレ
世界に転がる青空

ああ、そうだよなあ。物凄く、わかる。屋上から見える青空とか、白い牛乳だとか、こういう日常とそんな日常に対する不安定な気持ち。すごくわかる。

だってもう、私たちはわかってる。努力が必ず報われるってわけじゃないことも、誰かを想っていればその分の想いが返ってくるわけじゃないってことも、全部全部わかってる。

世界は理不尽で不平等だ。

日向の言う世界征服、世界が平和になる世界征服。「他の誰もやらないなら、私がやるしかないでしょ。」そういう日向の考えがすごく好きだなあ。理不尽で不平等で不満ばかりの世界に転がった、真っ直ぐな2人の会話を、どうか、みなさんにも見届けてほしい。

ぜひ、ご一読を。この真っ青な空気感にどうか、触れてみてください。

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★★★★★
2017/01/28 00:56
ネタバレ
いつでもいる、あのボール

私の学校の体育館の天井に挟まってるあのボール、いつ救出されるんだろうか。ふと上を見上げたときに誰もが思うことだけれど、そんな日常の疑問からこんな素敵なお話を生んだ作者様のセンスと発想力に圧巻です。是非たくさんの方に読んでほしい一作。

先輩が引越しちゃうんだって。3ヶ月付き合ってて、お昼の時間に毎回先輩のバレーを見に行っちゃうくらい好きなのに、先輩は引越しすること、教えてくれなかった。

ふたりの会話やすれ違いに心底心があったまる。甘くないし狙った胸キュンもない。だけど心にずっしりとくる温かいもの。先輩が素直になったとき、胸の奥を撫でられたような気分になりました。

どうかこの景色を、皆さんも覗いてみてほしい。是非ご一読を。体育館の天井に挟まったボールの気持ち、ちょっと考えてみたくなります。

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★★★★★
2017/01/23 16:15
ネタバレ
綺麗事じゃないから心打つ

会いたい。触れたい。でも、苦しい。

一体どれだけの苦しみを抱えて生きていたのだろう。計り知れないほどの苦しみをひた隠して生きてきた彼の最期が、圭太を救った。

こんなにも包み隠さず、人のきたない部分を描きとった作品を私は初めて読みました。世の中は綺麗事ばかりだけれど、誰だって"きたない心"を持ってる。弘樹も、愛美も、圭太も、父親も母親も、世間も、私だって。

でも、それがニンゲンってモノじゃないか。常識とかモラルとか全部ひっくり返して、私たちは胸にいろんなモノを抱えて生きてるけど、それは決してダメなことじゃない。だって、きたない部分も含めて、私たちだから。でもそれを、愛美と圭太みたいに寄せ合えたらいいね。重ね合えたらいいね。

愛美と圭太が、たとえ凸凹でも笑っていられる未来を歩んでいく事を願って。

素晴らしい傑作です。是非ご一読を。

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★★★★★
2016/12/25 19:17
弟がほしくなる。

優等生の姉、晶。バスケバカの弟、耀。顔を合わせれば喧嘩の日々の姉弟。 でも、本当はお互いのことをすごく大切に想ってる。だって、お互いにとって唯一無二の姉弟なんだから。これは、とてもあたたい家族愛のお話。 2人の会話がリアルでいいんです。私は末っ子なので弟がいる生活はわかりませんが、兄姉がいるので兄弟間の会話に共感しながら読めました。 普段は悪く言いながらも、なんだかんだ言ってなににも変えられない大切な存在なんですよね。 あわよくば私もこんな弟が欲しかったなあと思いつつ、兄姉をもっと大切にしなきゃなあと思えました。是非ご一読ください。家族というあたたかさを再認識させられます。

優等生の姉、晶。バスケバカの弟、耀。顔を合わせれば喧嘩の日々の姉弟。

でも、本当はお互いのことをすごく大切に想ってる。だって、お互いにとって唯一無二の姉弟なんだから。これは、とてもあたたい家族愛のお話。


2人の会話がリアルでいいんです。私は末っ子なので弟がいる生活はわかりませんが、兄姉がいるので兄弟間の会話に共感しながら読めました。

普段は悪く言いながらも、なんだかんだ言ってなににも変えられない大切な存在なんですよね。

あわよくば私もこんな弟が欲しかったなあと思いつつ、兄姉をもっと大切にしなきゃなあと思えました。是非ご一読ください。家族というあたたかさを再認識させられます。

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★★★★★
2016/12/24 23:14
ネタバレ
胸きゅんじゃ足りません。

とにかく読んで欲しい!その一言に尽きます。

傷つけたくないから、隠してきた。過去に"自分のせい"でこのはを傷つけたから。

よくある学校の王子様設定でありながら、突き放すことでこのはを守ろうとする翼は本当にカッコいい。でもやっぱり、隣で守るのが1番だね。それに気づかせてくれたのは、きっと小嶋くんや仁奈ちゃんだ。

いつもするバニラの香り。だいすきなバニラクッキーがお店に並んでいない理由。自分のことがすきな女は嫌いだという翼。

翼の裏側に隠されたたくさんの愛情が、胸の奥を撫でるんです。胸きゅんなんかじゃ足りません。是非ご一読を! 翼に惚れることは間違いありません!

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