雨の降り続く教室で、
幸せな笑顔を見せる担任。

彼女を見つめる美希の胸中には
許せない気持ちと嫌悪、
同級生の大垣君への気持ち。

降り続く雨の重苦しさと
塞ぎ込む二人の姿が重なって
胸を締め付けられます。

雨が上がったら……
ラストの二人に希望が感じられました。

是非、読んでください。

自分をよく見せたりカッコつける必要のない間柄。恋愛なんて意識したこともない二人が焼肉食べながらジョッキを呷って。

とても自然でテンポのよい二人の会話にぐいぐい引き込まれて、胸がざわざわしてしまいます。

つま先立ちみたいに危うくて、我慢しなければいけない恋愛なんて必要無い。自分が自分らしくいられる存在、つま先立ちの要らない存在はすぐそばに居る。

優しくて温かい、未来を感じるお話です。

是非、読んでください。

お弁当屋さんで働く真白は、毎日赤いツナギでやって来て豚しょうが焼き弁当を買っていく彼が好き。

彼に憧れて普通二輪の免許を取るため教習所に通い始めた真白の、少しずつでも彼に近づこうとする姿は健気で真っ直ぐで可愛い。

しかも真白の彼を思う一途な姿が素敵です。

恋をするとこんなにも変わることができる。こんなにも強くなれるんだと教えてくれました。

二人がバイクで走る姿を描いて、温かな気持ちになれる素敵なお話。

是非、読んでください。

甘いバニラの香りを漂わせる
街外れの小さなカフェ
そこから始まる恋のお話。

クールな彼がヤキモチを焼いたり、焦る姿がとても可愛らしく、彼女への一途な気持ちを感じられて素敵です。

ラストはバニラよりも甘い幸せと
ほのぼのとした優しさに包み込まれる気分。

是非、読んでください。

ハナとおひさまいろの猫ソラ。

可愛らしい二人の
ふわふわと優しい
温かな情景が浮かびます。

おひさまの色、におい、温もりに
すっぽり包み込まれるような
心地よさを感じられる作品。

是非、読んでください。

せっかくのデートを台無しにされて、
許せなくて彼の元を離れる彼女。
彼が追いかけてくれると思ったのに
彼は追いかけてくれない。

そればかりか、彼に近づいてくる
大嫌いな存在が目に留まる。

慌てて引き返して、彼を奪い取った。

『手を離したら別れる』

ぎゅっと手を繋いで
強気で彼を引っ張っていたけれど、
いつしか形勢逆転。

彼に引っ張られて行き着いた先は…

彼女の怒る理由に納得。
拗ねる彼女が可愛らしくて、
頑張れ！ 負けるな！
と応援せずにいられません。

彼女の優勢から形勢逆転まで
わずか５頁の中に、可愛らしさと
ドキドキが詰まっています。

是非、読んでください。

秘密の社内恋愛を抱えた職場を辞めて、いよいよこれから彼と新しい門出……と期待に胸膨らませる送別会で発覚した彼氏の二股。

絶望の主人公を救ってくれたのは、年下の男性。

その夜限りのつもりだったのに、彼の純粋さと優しさ、仕事に打ち込む姿に惹かれていく。

一度辛い経験をしてしまったから臆病になってしまった主人公の心を、彼が一途で大きな愛で温めて溶かしていきます。

愛されることの幸せを感じさせてくれる温かいお話です。

是非、読んでください。

織絵はパンが大好きで、世間知らずで天然なお嬢様。婚約者はパン職人の昴。

きっと私を幸せにしてくれると夢膨らませていたけれど、仕事に対して厳しい昴に苛められる日々。

家ではからかったり素っ気なかったりで、昴の本心がわからなくて戸惑うばかり。

それでも健気に一途に昴を思う織絵の気持ちは変わることなく、昴の抱えた闇を織絵の純粋な愛が、ゆっくりと確実に溶かしていきます。

織絵と昴の視点から描かれているので、二人の気持ちと揺らぎがわかりやすくて共感せずにはいられません。

バターのように蕩けさせてくれる甘くて優しいお話です。

甘い香りを感じながら、是非読んでください。

和菓子大好き彼氏歴なしの胡桃が、行きつけの櫻やでイキナリ……

強引で素直になれない和菓子職人サトルに振り回されつつも、次第に惹かれていく胡桃がとても可愛いです。

また、胡桃とサトルを取り巻く登場人物たちが個性的で面白い！
とくにユズさんは衝撃的！

冒頭から驚かされ、あれよあれよとドキドキしている間に物語の世界にどっぷりはまってしまいます。

もちろん、登場する和菓子も魅力的。
和菓子のように上品で程よい甘さの恋のお話です。

是非、読んでください。

大手スーパーの社員として責任感を持って働く歩未。彼氏は二歳上の敏腕バイヤー俊。

社内で誰もが羨むカップルだったけど、五歳下の後輩遥希の登場で心が揺らぐ。

常にストレートに、全力で愛をぶつける遥希の優しさと温もりに、気持ちが傾いていく歩未。

そこにかつて好きだった古谷も加わって、自分の気持ちがわからなくなっていく。

思い悩む歩未の心情がとても細やかに描かれていて、歩未と一緒になって「誰にするの？」と悩んでしまいます。

歩未の仕事に対する前向きな考え方にも共感できる素敵な恋のお話。

好みの男性は誰か考えながら、
是非、読んでください。

短大を卒業し就職もせず彼氏にもフられ、引きこもりだった花菜。
実家に戻ると初恋の人だった亮輔がいた。

最初は苦手で嫌悪していたけれど、夢を持ち、夢を追う彼に惹かれていく。

彼のそばにいたい。

そして花菜も彼と同じスーツアクターを始めることに。

幼い頃の思い出の場所、遊園地でのヒーローショーを舞台に二人の思いは揺れ動く。

お互いを思い合っているからこそ上手く伝えられずにギクシャクしてしまう二人がもどかしくて、なんとかならないのかとハラハラさせられます。

亮輔だけでなく、個性的で温かいスーツアクターの仲間たちのおかげで前向きになっていく花菜にも注目です。

子供たちに夢を届けるスーツアクターのお仕事の裏側も細かく描かれていて、とても楽しくて温かい作品。

是非、読んでください。

人気漫画家ユキのメシスタントをすることになったミキ。

ちょっと変わった掴みどころのないユキとミキが、不器用ながらも少しずつ惹かれ合い、近づいていく様子にドキドキが止まりません。

また、二人を取り巻く登場人物たちも個性豊かで、物語に深みを出しています。

漫画家の仕事っぷりも細やかに描かれていて、読み応えたっぷりのラブストーリー。

是非、読んでください。

社員食堂で働くアラサー千鶴。
結婚願望はあるのに彼氏もいない。

そんな千鶴の前に現れた椎名は、容姿はいいのにお人好しのため損してばかり。

そんな椎名と千鶴が勘違いとすれ違いを繰り返しながらも、距離を縮めていきます。

ちょっと残念だけど、頑張る二人の二人が頑張る姿は可愛くて応援せずにはいられません。

二人は決して、負け犬じゃない！

幸せな読後感に満たされるハッピーラブコメ。

是非、読んでください。

辛い時もある。
苦しい時もある。
泣きたい時もある。

だけど、
どんな時も笑顔を忘れずに。

笑ってさえいればいい。

自然と顔を上げて、前を見て、
一歩踏み出すことができるはず。

優しく背中を押してくれるような
素敵な言葉たちに教えられます。

是非、読んでください。

誰よりも仕事に一生懸命な初音。

こっそり社内恋愛している浩生は、
プライド高くて謝らない男。
自分は悪くないと思っているから
決して謝らない。

だけど、謝ってほしい時もある。
言葉に出してくれないもどかしさ。

思い悩む初音の前に現れたのは、
高校時代の同級生である数家。
見違えるほどイケメンになった彼は
プライドがあるから謝る男。

浩生とは正反対の数家との間で、
揺れる初音の心情が細やかで
一緒になって揺り動かされます。

女を武器に浩生を狙う後輩の
美乃里の動向にもハラハラしたり、
物語にぐいぐい引き込まれました。

謝らないか謝るか、
上辺ではなく内面を知った時の
満足感はもう、胸が熱くなります。

これが彼のプライドか…と。

番外編で知ることのできる
浩生の本音もオススメです。

是非、読んでください。

会社を辞めた杏が歩いていると
突然、声をかけられた。

「お姉さん、今ヒマですか？」

ワンコロ年下オトコに
連れて行かれた先には……

個性豊かで魅力的な
年下オトコ達が待っていた！

彼らと海の家で働くことになった
杏の逆ハーレムな物語。

年下オトコたちの個性と魅力、
杏の奮闘に終始ドキドキして
最後まで目が離せません。

是非、読んで、
好みの男性を見つけてください。

一癖も二癖もある様々な女性たち。

他人から見たら、
かなりの拘りの強さや
考え方の相違に驚かされるもの。

だけど、彼女らは至って真面目。
懸命に生きて、愛してる。

それらを彼女らの個性として
シリアスに、ミステリアスに、
上手く描いてらっしゃる短編集。

自分では気づいてなくても、
周りから見たら、あなたも個性的かも。

是非、読んでください。

優しいお父さんの再婚を受け入れられなくて、再婚を阻止すべく、再婚相手との初対面で作戦決行。


再婚相手の息子を彼氏に仕立て上げて、自分が彼氏と結婚したいと言い放った。


ところが、そこにいたのは鬼上司。


「俺はお前のことをもっと知りたい。だからお前も俺を知ってみないか？」


鬼上司の思いも寄らない反応と優しさに、どんどん惹かれていく……


甘い甘い恋と優しさの詰まったお話。
是非、読んでください。

軽快な会話が楽しい料理教室。

ですが、これは……

ブラックな中に織り込まれた笑いか、
笑いの中に織り込まれたブラックか。

終始コメディタッチなので、
さらっと笑っていられます。

作者様の異なる一面を垣間見た気分に、
思わず唸ってしまいました。

斬新で面白い作品です。
是非、読んでください。

金色の髪をした不良レオと、おとなしくて優等生真子。

いつもクラスの中心にいるレオに対して、真子は端っこで目立たない存在。

そんな二人が少しずつ近づいて惹かれ合い、やがてかけがえのない光へと変わっていく。

不器用だけど、純粋に。
次第にきらきらと輝きを増して。

互いを思い合う気持ちが丁寧に描かれていて、お話の中へ引き込まれていきます。

優しくて光溢れる作品です。
是非、読んでください。