【完】キミと生きた証


・・・・――――。



正午を過ぎるころ、あたしは食堂へ向かった



テーブルに座って、瞬を待つんだけど。


瞬の休憩時間は、いつもほんの少しなの。


一応、瞬の好きなお弁当を買ってきたけど。



いつくるかなぁー・・・。



「ちーちゃん!」


「あ、オカダ先生、こんにちはー!」



瞬の先輩にあたるオカダ先生は、お盆に乗せた定食をあたしの座るテーブルに置いた。



「俺もここで食っていい?」


「勿論!今日は休憩早いんですね?」


「おう。だから今は瞬が駆り出されてるだろ?」


にやりと笑うオカダ先生。


「あはっ。そうなんですね。瞬との仕事はどうですか?」


「いい感じ。あいつ器用だし頭もいいから、何でもそつ無くこなしてくれるよ。他のあいつの同期とは比べものになんないよ。俺、すごく楽。」


オカダ先生がパクンと定食を食べ始めると、


「ほーんと、セコイんだから、オカダ先生はー!」


ってオカダ先生は背中をぽこんとたたかれた。


この女性は・・オカダ先生と一番仲が良い、看護師さんのミナガワさんだっけ。


さらに看護師のサトウさんとアラカワさんもあたしと同じテーブルに座った。





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