鬼は少女を拾った。
食うためだった。

「オレは鬼だ。人間を食う」

絶望を抱える少女は言った。

「……私、死にたい」

けれど、次第にふたりはひかれ合っていく。

「オレは妖だ。無防備に近づくな」

鬼の白い髪が風に揺れる。
少女は美しさに目を細めた。

その感情の名前を、少女はまだ知らない。



少女と鬼の和風ファンタジー。


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