原題
『可視光の夏-特攻隊と過ごした日々-』



息が苦しくて 全身が痛くて

それでも私は走った
声のかぎりに叫んだ

そして祈った

私の大切な人を見殺しにする
残酷な神様

せめて最後くらいは

私の願いを叶えてよ



うだるように暑い夏の日

母親と喧嘩して家出した翌朝

目を覚ますと、そこは
1945年、戦争の真っ只中だった

そこで私が出会ったのは
特攻隊員の彰

穏やかで、あたたかくて

何度も私を助けてくれた
強くて優しい人

でも、好きになってはいけない
好きになっても報われない

だって、彰はもうすぐ南の空へ
『死にに往く』んだから……



2016年7月
スターツ出版文庫様にて発売予定

好評発売中

あらすじを見る
親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸けて戦地に飛び立つ運命だった――。のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!
この作品のキーワード
切ない  トリップ  戦争  特攻  純愛  年上 

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