農民生まれの魔女
自分探し

蝉の鳴く蒸し暑い夏
私はそんな日が好きだ

額には汗が浮かび上がり
そのまま頬をつたっている

マルドとの戦闘を無事終えた後、教師達に
連れて行かれ
生徒指導室で尋問を長々とされた事を思い出し
鳥肌がたった


二週間前


「おいしぃ」

食堂でレムとランチをしてた

「イヴは本当に美味しそうに食べるよね
はい、あーん」

それは彼氏がいちゃいちゃと食べさせている
と言うよりは
親鳥が小鳥に餌付けをしているという方が
正しかった


だが、はたから見ればカップルが睦ましく
自分達の世界に入っている姿にしか見えなかった


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