★★★★★
いつかくる明日の誓い
16歳と18歳。子どもではいられなかった。だけど大人にもなりきれなかった。曖昧な年齢、曖昧な関係、曖昧にした言葉。そして、たしかに誓った〝明日〟。


ラスト数ページ、18歳の僕がちひろに「明日、僕と結婚しよう」とプロポーズした理由が明かされたとき、子どもにも大人にもなれない二人がどうしようもなく切なかった。プロポーズした正人も喜んでと受け取ったちひろも、どれほどの想いを押し込めてそうしたのだろう。

ひとつひとつの言葉に意味があって、あたたかくて。ひいちゃんの紡ぐ世界はどれも本当に綺麗。最後の一文には2つの明日が掛けられているのかな。どちらの明日にも、泣きながらも優しく微笑んでいるふたりの姿が思い浮かびました。

どうかふたりが笑って、幸せな明日を迎えられますように。そう願わずにはいられません。
春瀬るき
17/08/13 17:10

>>新着レビュー一覧へ