新撰組と狐のお姫様

新選組という組織

沙羅を抱え連れ帰った先は新選組の屯所。





二人は沙羅を抱えたまますぐに副長のもとへ向かった。





副長とは誰もが知る新選組副長、土方歳三だ。





総「ひっじかったさーん!ただいま戻りましたー!!!!」





総司は物凄く大きな声を出しながら土方の部屋へ入った。





しかも、思い切り障子を開けながら……。





土「うるせーー!!!!!もっと静かに入ってきやがれ!!」





総「えー、それじゃ面白くないじゃないですか。ていうか、土方さんの方がうるさいし。」





平助は不覚にも″確かに″と思ってしまった。





総「そんなことより、これお土産です。」





土「誰だこいつは。」





平「実は、桜の木がある通りで長州の奴らが血だらけで倒れていて
。みんな死んでいましたが。」





総「その桜の木の所に倒れていました。長州の奴らに切られたようですが、恐らくこの男が一人で相手をして、全員の息の根を止めたのかと。」





土「こいつ一人でだと?こんな華奢な奴がか?」




総「はい。昼間報告した華奢だが強くて怪しい男はこいつのことです。」





平「それだけではありません。長州の奴らですが、全員心臓を一撃でやられています。」




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