冷愛冷涙-Reiai Reirui-
喧嘩
「愛……!?」


お母さんが仕事から帰ってくるまで、私はずっとリビングで待っていた。


お母さんの仕事に土日は関係ない。


日曜だというのに、夜遅くに帰ってきた。


久しぶりに見たお母さんは、前よりも痩せていた。


「お母さん……あの…」


お母さんを待ってる間に考えていたセリフと段取りは、全て消え去ってしまっていた。


上手く言葉が出てこない。


「愛…っ」


ギュ…


「おかぁ…さん……」


私を抱きしめるお母さんは、震えたいた。


「愛…っっ!ごめんね…っ…ごめんね…っあいぃ…っっ」
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