イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない
エピローグ

「小さくて、可愛いな。千花、ありがとう。お疲れ様」

そう言って伊吹は額にキスを落としてくれた。

「私こそ、ついててくれて心強かったよ。ありがとう」

両脇にいる娘と息子。
どっちも可愛くて、愛おしい。

「名前、どうしようか?」

そう聞くと、前から考えていたのか伊吹がすんなり答える。

「女の子が里桜、男の子が葵央」

「りおちゃんにきおくんか。良いね!」

そう微笑むと二人もなんだか、ニッコリ笑ってる。

「気に入ったみたいだね、里桜、葵央。私達のところにきてくれてありがとう。今日からまた、新たに宜しくね」

そう言って抱きしめる私に、伊吹も目を細めて私達を眺めていた。

「伊吹も抱っこしなよ」

そう言うと、恐る恐るまず葵央を抱っこする。

「小さいな。でも、温かい」

そう言いながら、葵央を見つめる瞳は穏やか。

そして葵央を戻して、今度は里桜を抱っこする。

「可愛いな」

そうしてまた二人を私の両脇に戻して、今度はスマホで思い出したかのように写真を撮る。
撮り終わると伊吹が写真を見ながら言った。

「お義母さん達に送っとく!」

「ありがと」

こんな感じで予定より早く産まれましたが、二人は元気で予想より大きくて一安心。

こうして、春を迎える頃。
予定よりひと足早く、私達は新たな家族を迎えて新たに、ともに歩み始めました。


Fin
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