イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない

「はい、ハッハッハッの呼吸でいいよ!もういきまないで!」

はっはっはっはっと息をしているうちに、またするんとした感覚がして元気な声が聞こえてきた。

「んぎゃー、ふぎゃー!」


「はい、おめでとうございます。11時40分、第二子女の子です。この子も元気で、立派だわ!」

「それじゃあ綺麗にして、測定してくるからね!」

二人目の後産も出て、義父さんが来てお下を見てくれる。

「少し切れてるから、縫っちゃうからね」

「はーい。」

一番痛かった陣痛は終わったのに、チクチク縫われてるのが、地味に痛い……。

「あらま、どっちも2000g超えてるわ!自発呼吸も安定してますし、保育器は要らないわね!」

その言葉にホッとする。

35週の早産だったから少し心配だった。
前回の検診で推定体重は確かに二人とも2000g超えていたけれど、推定だから小さめの可能性もあると聞いていたから。
でも思ったよりも二人は大きかったみたい。


「はい、二人とも2320gの男の子と2435gの女の子よ。これだけあれば低体重児でも問題ない大きさしてるわ。出産もスムーズだったし、お母さん頑張ったわね!お疲れ様」

そう師長が話してくれて、両脇に子ども達がきた。

小さくて可愛い。

一緒にいて、額の汗を拭いたりしてくれてた伊吹も産まれた我が子たちを見て目に涙浮かべてる。

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