あやかしの集う夢の中で
自分を信じれば
桜介と愛理は足早に舞の大切な夢がある場所を目指していると、二つに別れていた道が、また一つに繋がる場所にたどり着いた。



そのとき桜介たちは時宗たちと分かれた道がまた一つの道に戻っていることに気づかされた。



「二つに分かれていた道がまた一つに戻っているみたいだよ。

もしかしたらさぁ、これでまた時宗君たちに会えるかも」



「まぁ、カノンちゃんには会いたいけど、時宗には会えなくてもいいけどな」



「どうして桜介は時宗君の話になるとムキになるの？

私たちは仲間なんだからね！」



「はいはい、そうですね。

愛理の言うことが正しいですね」



桜介がちょっと拗ねた様子でそう言うと、拗ねている桜介はかわいくないと愛理は思った。



どうして桜介はそんなに時宗を意識するのだろう？



桜介はそんなに時宗を意識しなくてもいいと思うのに……。
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