7歳の侯爵夫人
その間王太子から、ルーデル家、ヒース家双方に謝罪したいと言われた。
また、国王直々に謝罪したいとも言われた。

だが、愛娘を守りきれなかったことを心底悔やんでいるルーデル家は即座にその申し入れを拒んだ。
そして当然オレリアンも、妻の側を一時でも離れたくないし、謝罪も、妻が目覚める前に受けたくないと言った。

この後不敬罪で罰せられようとも、そんなことはどうでも良かった。
今はただ、傷ついた妻が一刻も早く目覚め、再び笑顔を見せてくれることだけを祈っていたのである。
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