豪雨の中、くるりくるりと忙しない君は、
まるで道路の真ん中で軽やかに踊っているよう。


「私は誰を探しているの?」

『君は僕を探しているんだよ』


 ……僕の声は彼女へ届かない。


『雨の日に出かけるのってめんどくさくない?』

『ぐだぐだ言ってないで早く行くよ!!』


 過去に捕われたままの彼女と僕。


 彼女の世界から見放されてしまった僕にはなにもできやしない。


 5年のときを経た今日、僕たちが迎えた結末は―――。


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純愛  雨の日  梅雨  幽霊  記憶喪失  一途