(一)


朝がきた


「おはよう」


「……おはようございます」


そう挨拶を返すも、適切じゃなかった


何せ、寝てない


逃げようとしたあの時からずっと


気付いたら、朝日が登ったようなもの


だからもう『寝る時間』には論外だと、上体を上げれば、見計らったかのように彼も起きた


タイミング良く目覚めたんじゃなく、彼も寝ていない


私と違い、眠れなかったじゃなくて、『寝なかった』


私が起きていたからという、律儀な理由で


だから、おはようなんて挨拶は、少しおかしい


まあ、そんなことを言う前に、現状は昨日のまま


監禁されて、一日


逃げられる目処はなく、助けられる見通しもない


完璧に、成す術なしだ


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ヤンデレ  恋愛  監禁  狂愛  恋人依存症  ある種、純愛 

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