魔女のカウントダウン☆
ゆ・・い??
車に乗り込んで、次に向かった先
それは、帰り道の途中で、偶然、見つけたラブホだった。
みんな、当然の事のように2組に別れて、部屋を選び 消えて行く…。
幸也とあたしも、部屋に入ったけど、内心 ドキドキだった。
だって、昨日 出逢ったばかりなのに、もう こんな? って、かなり、軽すぎない!?
でも、幸也の方が、あたしの何倍も緊張しているように見えた。
ずっと、黙ったまま さっきから、あたしに背中を向けている…。
何だか気まずくて、あたしは冷蔵庫から缶ビールを2つ取り出すと、1つを幸也の背中めがけて、投げた。
缶ビールは、幸也の背中にあたり、床に落ちる。
『いてーなあ〜!!める 何すんだよ!?』
幸也がやっと、こっちを向いた。
『取り合えず、飲もう!!』
あたしは、床に転がった缶ビールを幸也に手渡す。
『だな!』
幸也が、缶ビールを空けながら、笑った。
だから、あたしも笑って、ソファーの上に腰を降ろした。
緊張しながらも、何気ない会話を交わす。
ビールが空になると、幸也は立ち上がり、冷蔵庫からまた缶ビールを、取り出して、 『ほい!』と言ってテーブルの上に置いた。