魔女のカウントダウン☆

その缶ビールが空になる頃、お酒の力もあってか?

会話は、凄く弾み出した。
緊張もほぐれて、ほろ酔い気分になってくる。
いや、通り越してハイになった。

『ウヒャヒャ…!!』

あたしは、奇怪な声を上げて、笑いだし 幸也は、そんなあたしを、大きなあくびと共に、興味深そうに眺めていた。

『お前って、本当に 面白い奴だな?』

幸也が、あたしに言う。 あたしは、幸也がちっとも酔わない事を不満に思い、また、ビールを進めた。…だが、幸也はアルコールに強いらしく、いくら飲んでもさほど、態度に変化は見られなかった。『つまんない奴!!』幸也の背中を思いっきり叩いてやった。
…それから、あたし達は、とにかく どうでもいい、明日になれば忘れてしまうような話しをいっぱい 語り合った。

今は、こんな感じでいい
そう思った。…そう思ったのに…

朝方近く、酔いが段々と覚め始めた頃

あたしと幸也は、真顔で見詰め合ってしまった。
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