エクスタシー~極上のオトコ!?~
36.

白昼の霹靂 @美穂

「お姉ちゃん。びっくりしないで聞いてね」


泣きはらしたように目の縁を赤くした理沙が、沈んだ口調で前置きした。


その理沙に付き添うように、傍らには商社マンが立っている。


「なによ。ふたり揃って」


あたしは眺めていた結婚情報誌を閉じて、ベッドの上に起き上がった。


理沙は言いにくそうにアタシの顔を見てモジモジしていた。


が、やがて思い切ったように、後ろに隠していたスティック状の妊娠検査薬を差し出して
「私、妊娠した」
と告白した。





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