ありのまま、愛すること。

カンボジアの輝く瞳

2001年には、カンボジアとネパールの子どもたちに学校や学費、教材、給食、米を提供するためにNPO法人「スクール・エイド・ジャパン(以下、SAJ)」を設立(2009年より、公益財団法人として活動)しました。

創業以来、グループを上げて、さまざまなボランティア活動に関わってきました。

それは施設でのバザーであったり、施設で作られたものの販売であったり、店舗における食事会であったり。

体の不自由な方々の笑顔に直接触れることもでき、非常に達成感のあるものでした。

しかし、今一つしっくりいかない思いもありました。

それはお金に関わる社会貢献です。

それまでは、経常利益の1%をさまざまな外部団体へ寄付していたのですが、その最終到達点の笑顔が見えてこないことに疑問を感じるようになったのです。

ボランティアとしての絶対条件の一つに「継続性」があると、私は考えています。これは、学生時代に多くの方から教えていただいたことです。

しっかりした経済基盤があり、私たちの意志によって寄付が行われ、そのお金によって「現実が変わった」ことを確認できる、そうしたNPOを自分たちの手で立ち上げたいという思いは、こんな背景から生まれました。

ボランティアの絶対条件のもう一つ、それは「自発性」です。

いやいや出したお金など誰も喜びません。いやいやお手伝いをされたら、どんなに体の不自由な方でも傷つくことでしょう。

「こんないい組織ができるんだ。私は嬉しくて仕方ない。一緒にぜひやろうよ」

英語に、Why don't you…?という表現がありますが、まさにそれです。

本当に楽しいパーティなんだ。

一緒に行こうよ。

こんなとき、彼らはこの表現を使いますが、そうした自発的な思いをもとに、この活動を継続させていけるのです。

ここで、この団体の説立趣旨をご紹介します。


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