俺様ホストに愛されて
捨て切れない想い
「ちょ、なにするんれすかぁ⁉……やめっ」
ホストってこんなに軽いの⁉
普通に体に触って来てさぁ。
「いいから、寄り掛かれって」
反射的に逃げようとすると腰に回した竜太さんの腕がキツくなって、身動きが取れなくなった。
気付くとスツールがピッタリ横付けされていて、あたし達の間にあった隙間がなくなっている。
「ほんと、らいじょおぶなんで〜」
腰に回された手が下腹当たりを優しく撫でる。
骨張ったその手はすごく温かかった。
「大丈夫じゃねぇだろ。呂律回ってねぇし……ったく」
呆れたように笑う竜太さん。
「……そんなにおこんないでくらさいよ」
「この酔っ払い、意地はってねぇで俺の方に寄りかかれ」
いつものあたしなら、知らない人に隙なんて見せないけど
この時は酔ってたから、いつものあたしじゃなかったんだ。