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穏やかな潮風が吹いてくる
早朝、主人公の瑞香が、防波堤の上に佇む一人の男性、海棠を見つけたところから物語は始まります。
自分に対する態度が冷たく反発心も生まれるが、瑞香はだんだんと、何かを抱えこんでいる海棠を放っておけなくなってきて……。

海沿いの町でゆったりと進んでいくお話です。
読んでいると、登場人物みんなが地に足が付いている感じがして、彼らが本当にどこか海沿いの町で生活をしているような、そんな気持ちになります。

穏やかな街並みと、優しい人々の中で、ゆっくりと互いの気持ちを近づけていきます。
そして苦悩しながらも、それぞれの抱えているものとしっかり向き合っていく流れも、とても丁寧に描かれています。

しっかりと作りこまれた、潮風を感じる大人の物語をぜひ! おススメです!

真崎奈南
15/10/24 13:37

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