極上ショコラ【短】
「元カレだろ、あいつ」


「どうしてそんな事……」


「あの雰囲気見ればわかる。わからねぇのは、きっとお前級に鈍い奴だけだろ」


何とも失礼な言い種にムカッとしたけど、ため息とともに飲み込む。


「一応言っておきますけど、全く仲良さげな雰囲気じゃありませんでしたよ」


「そういう問題じゃねぇ」


だったら、どういう問題なのだろうか。


篠原の担当者になってからも、そして恋人となってからも、それなりの月日が流れたけど…


「何なんだよ、お前は」


未だに彼の事はよくわからなくて、吐き出された言葉をそのまま返したくなった。


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