私達は机の落書きから始まった。
 
 
次第に遠ざかる声を聞いて、
 
 
「行ったな。
ごめんな、サボってるのバレたら面倒くせえんだ。」
 
 
サボるも何も、こんにゃく持ってるだけじゃん…
 
 
そう言いたかったけど、グッと我慢した。
 
 
「菜々ちゃん、暗いの苦手なんだな。
出口まで案内してやるよ。」
 
 
暗いのとかじゃなくて、幽霊系が苦手なんです。
 
 
でも
 
 
「ありがとう」
 
 
嬉しい。
 
 
やっぱり、私って単純だな。
 
 
さっきまであんなに怖かった場所なのに、いつまでも出口に着かなきゃいいのに…なんて思ってる。
 
 
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